ジャニーズWEST LIVE TOUR 2018 Westival 

小瀧くんが主だって構成したコンサートとのことだったので、楽しみにしていました。小瀧くんは「ファンの子はこれが好きやな~」と、割と精度高くファンの「これ好き!」を把握しているなと思っていたので。福岡公演に半遠征。

私がいいなと思ったのは、序盤「Parade!!」「プリンシパルの君へ」「SHE IS MY…」の一連で、こういうプレーンなエンタテインメントらしさみたいなのって、そういえば今まであまりなかったなと新鮮でした。「ギラギラ」じゃなくて「キラキラ」。金銀錦じゃなくてクリアのスワロフスキーみたいな。ジャニーズWESTはみんな体格がよいので、シンプルなシャツとパンツの衣装が似合う。私は角度的に照史君のお尻ばかり見ていました……かわいかった。みんな男らしい衣装を着るとオラオラして見えるのに、なぜこういうかわいらしい、ディズニーランドのキャストさんみたいな衣装も似合うんだろう。不思議。
今回「プリンシパルの君へ」は、セットリスト上すごく大きな役割を担っていたような気がします。新境地だ!と思って。衣装も相まって、遊園地、テーマパークっぽさが出ていてキュンとしました。今まではデビューの余波でゴリゴリグイグイ押してきていたジャニーズWESTが、自分たちを鼓舞しながら頑張ってきていたジャニーズWESTが、神様からもらえたご褒美のような曲だなと思いました。小さいころ、ピアノの発表会の後にもらえたオルゴールのような。卒業式に好きな人からもらったピンクのスイートピーのような。ストリングスとピアノが豪華。小瀧くんのファンはきっと泣いちゃう。隣の小瀧くんのうちわを持っていた女の子が泣いていて、泣いちゃうよね……と共感しかなかった。小瀧くんが主演する映画のタイアップで、小瀧くんのカラーがないとこの曲は完成しないだろうし、また演出のシャボン玉が泣かせるんですよね……。あのシャボン玉、普通のシャボン玉じゃなくて、スモークを焚きながら作ったシャボン玉なのかな?踊ってるメンバーにふれて弾けると、中からぽわんとスモークが出てきて魔法みたい。あの曲だけでちょっとおなかいっぱいになるくらい多幸感。

あとは後半の「Evoke」→「Baby Good!!!」の流れは、私の好きなジャニーズWESTでした。ジャニーズWESTはなんか、そこまでしなくていいよ!!ってくらい全力で花道駆け抜けていくし、コンサート中のゲームもケガするんじゃないかってくらい本気だし、そこまで恥ずかしいことしなくていいよ!!ってくらい笑いに貪欲で心臓強いし、そういうギリギリ感が「Evoke」に集約されてたなって思います。鬼軍曹こと神山くんが作った鬼のように難しい曲にのせた、鬼のようにしんどそうな振付を双眼鏡で見つめながら、今度は私が泣いちゃいそうでした。何でそんなに頑張るの?って言ったら、ただただかっこいいところを見せたいからだし、新しい自分たちを見せたいからで。それを見つめられるのが幸福でした。本当に一回でも息を吐いたら次の振りについていけなくなりそうな振付で、なんか難しいというか、とにかく限界まで行くぞという気概が見られて、これぞ神山イズム……と思いました。自分たちに容赦がない。そういうところが好き。
そのあとの「Baby Good!!!」、みんな息切れしてるだろうに頑張って歌ってて偉いね……もう褒めるしかない……。私はアルバム「Westival」の中でこの曲が一番好きです。ちょっと古臭くてなつかしい感じの曲調で、ギリギリ綱渡りかっこいい「Evoke」のあとに聞くと、「盛り上がる装置としてのジャニーズWEST」というワードが頭に浮かぶ。ジャニーズWESTは自分たちの「盛り上げ装置」としての役割を、ものすごくまっとうしていると思います。お客さんが気持ちよく手を挙げて楽しめる、気持ちを持ち上げて笑顔にする、普段騒がない人がニコニコ騒ぐためのスイッチになる、そういう気持ちを感じてときめきました。仕事をしているなって思います。仕事をしているジャニーズWESTを見るのがすごく好きです。

あとは「プリンシパルの君へ」「ドラゴンドッグ」リリースに向けたワクワクがものすご~く高まるコンサートでしたね!これだけ味の違うガムを一緒の箱で売っちゃうジャニーズWEST超お買い得だし大好き。みんな買っちゃえばいいのに。私もすごく楽しみです。